間質性膀胱炎(ハンナ型・痛み、頻尿)の改善

80代・男性

 

1年前から間質性膀胱炎による痛みと頻尿が続いているため、漢方相談に来店されました。
去年、膀胱水圧拡張術を行い2~3ヵ月は症状が落ち着いていましたが、段々とぶり返してきてしまったようです。

 

来店される1ヵ月前にも、水圧拡張術とハンナ病変の膀胱粘膜の潰瘍に対して電気メスで焼く治療をされています。
そのため痛みは手術前に比べると軽くなっていますが、やはり尿が溜まると膀胱に痛みが起こってしまいます。

 

鎮痛剤を飲んでいますが、あまり効果は無いようです。

 

主な症状

〇尿が溜まると膀胱(陰茎)が痛む。
〇排尿後や歩行時、車に乗っている時の振動でも痛む。
〇尿が溜まると痛むため頻尿になる。特に夜は1時間毎に痛みで目が覚めてトイレに行く。

 

体質的な傾向や糸練功の反応から、間質性膀胱炎の改善に対して腎虚を補う丸剤、血流を改善する錠剤、自律神経のバランスを整えるエキス剤の3種類をお出ししました。

 

漢方薬の服用を始めてしばらくは、なかなか自覚症状の改善がみられませんでした。
服用を始めて2ヵ月近く経ってから、膀胱の痛みが10→6ぐらいに軽減しました。夜間のトイレも1時間半ぐらいは間が空くようになりました。

 

そこから順調に改善が進むと思われましたが、1ヶ月後もあまり変化が無く同じような状態が続きました。

 

試しに漢方薬を変えてみたところ、再び痛みが強くなってしまったため、もう一度同じ漢方薬に戻した2週間後から急速に痛みの改善が進みました。

 

尿が溜まった時の痛みが大幅に軽くなり、夜中は10回近くトイレに起きていたのが4~5回に減りました。

 

更に3週間後には、排尿後も歩行時や車の振動でも痛む事は無くなり、尿が溜まっても軽い違和感程度にまで改善しました。
痛みが無いため、夜中にトイレで目が覚める回数も3回程に減りました。

 

改善が始まるまでに時間がかかり、また途中で停滞する時期がありましたが、漢方薬の服用を始めて5カ月で間質性膀胱炎による日常生活への影響は大幅に改善してきました。
苦手な漢方薬を毎日欠かさず飲んで頂いているのも、改善の大きな力になっていると思われます。

 

この方の漢方薬代金 1日あたり650円(税別)(体質、症状により代金は異なります)

 

間質性膀胱炎についてはこちらをご覧下さい。