過敏性腸症候群(腹痛、下痢)の改善

〇30代・女性

 

1年前から腹痛を伴う下痢が続いているため漢方薬のご相談に来店されました。
転職先の仕事がとても大変で、心身のストレスが重なった事が原因のようです。

 

その仕事は今は辞めていますが腹痛、下痢は退職後も続いており、病院では「自律神経失調症による過敏性腸症候群」との診断を受けています。

 

現在は外出前や電車、長距離の運転など少しでも緊張すると腹痛、下痢が起きるため、日常生活への支障が大きくなっています。

 

また緊張以外でも、冷たい飲み物などでお腹を冷やしても、すぐに下痢になるようです。

 

残便感も強く、排便後もすっきりせずに腹痛が続き、しばらくするとまた行きたくなります。
そのため1日に5~6回ぐらいトイレに行く事が多いようです。

 

症状の出方や糸練功の反応から、自律神経を整える漢方薬とお腹の緊張を緩める漢方薬、お腹を温める漢方薬を組み合わせてお出ししました。

 

漢方薬の服用を始めて3週間後
まだ外出前に下腹がしぶる事はありますが、そこからトイレに駆け込む事は無くなってきました。
トイレの回数も1日5~6回から2~3回に減りました。残便感が無くなり、排便後にいつまでもお腹が痛む事は無くなりました。

 

5週間後
外出前の腹痛もだいぶ軽くなってきたようです。
朝2回トイレに行けばすっきりして、それで大丈夫になりました。
下痢をする事も無くなり、強い腹痛は殆ど起きなくなりました。

 

2カ月後
下痢や軟便では無くなり、普通便になりました。排便後はすっきりして、残便感もありません。
不安になるとお腹が気になる事はありますが、お腹が痛むまでにはならないようです。

 

3カ月後
腹痛が起きる事も無く、症状は殆ど落ち着いているようです。
お腹が気になり日常生活に支障が出る事は無くなっています。

 

この方の腹痛、下痢は、ストレスによる排便に関する自律神経の乱れとお腹の冷えが関係していたようでした。
調子も安定しているため、もう少し暖かくなったら漢方薬の量を減らし始めても大丈夫だと思います。

 

この方の漢方薬代金 1日あたり650円(税別)(体質、症状により代金は異なります)