ガス型の過敏性腸症候群と思われる症例

〇中学生・男性

 

2年程前からガスや下痢の多さが気になっていましたが、昨年のコロナによる休校明けから大幅に症状が悪化したため漢方薬のご相談に来店されました。

 

現在の主な症状
〇ガスが多い。下痢が続いている。
〇1日に5~10回便意がある。
〇便意があるのに出なくて気持ち悪い事も多い。
〇食事をするとみぞおちが痛む。
〇お腹が良くゴロゴロと鳴る。

 

小児科でビオフェルミンとポリフルを処方されて服用していますが、あまり効果は感じられないようです。
最近になって喉にひっかかるような気持ちの悪さも出てきてしまいました。

 

症状の出方や糸練功の反応からはガスや下痢症状の大元には胆汁の流れの停滞による油の消化不良があるように思われました。

 

またガスや下痢症状によるストレスから自律神経のバランスの乱れが起こり、喉の気持ちの悪さや症状の悪化が起こっているようです。

 

そのため胃腸の状態を整える漢方薬とストレスの緩和を目的とした漢方薬、胆汁の流れを良くするお茶の3種類をお出ししました。

 

漢方薬を飲み始めると2週間後には喉の違和感、気持ち悪さは気にならなくなりました。1ヶ月後にはガスも下痢も2割程度にまで軽減し、残便感が気になる事も無くなりました。

 

それ以降はご家族の方が漢方薬を受け取りに来店されるだけになりましたが、安定した状態が続いているとの事でした。

 

3ヵ月程でご家族の来店も無くなりましたが、改善が早いタイプの胃腸症状のため、おそらく良い状態が続いていると思われます。

 

過敏性腸症候群にはストレスによる自律神経の乱れが関係している事が多いですが、中には体質的な胃腸の弱さや油の消化不良が大元の原因となっているケースがあります。

 

子供に比較的多くみられますが、大元の原因がストレスでは無い場合は改善も早く進む事が多いです。

 

この方の場合は運動を熱心にされており引き締まった体形をしているにも関わらず、焼肉などの油物ですぐに胃もたれ、下痢を起こす事も漢方薬を選ぶヒントになりました。

 

この方の漢方薬代金 1日あたり700円(税別)(体質・症状により代金は異なります。)