PMS(月経前症候群)によるイライラ、倦怠感の改善

〇40代・女性

 

半年前から排卵後~生理前にかけて倦怠感や眠気、イライラなどの症状が起きるようになりました。特に排卵後~生理1週間前までの期間に症状が強く出るようです。

この時期にはトイレが近くなり、夜中に2~3回目が覚めるようにもなります。

 

症状の出方や糸練功の反応から、瘀血を改善する作用と補血作用を目的とした漢方薬をお出ししました。血に作用する漢方薬には、女性ホルモンのバランスを整える作用も含まれます。

 

漢方薬を飲み始めて2カ月後
最初の1ヵ月はあまり変化はみられませんでしたが、2カ月後の排卵時期や生理前には、あまりイライラする事が無くなりました。
辛い期間が少し変わり、排卵時期はだいぶ楽だったようですが、生理4~5日前になると強い倦怠感や眠気が起きたようです。

 

4ヶ月後
倦怠感や眠気などが強くなる期間が生理2~3日前からになり、辛い期間が短くなってきました。
倦怠感自体も10→3ぐらいになり、以前のように身体が辛くて寝込む事は無くなりました。

 

今回は生理後にも怠さがあったようですが、仕事が繁忙期でとても忙しかった事が影響しているようです。生理前にイライラする事は、漢方薬を飲み始めて2カ月後からは殆ど無くなっています。

 

5ヶ月後
今回は排卵時期も生理前も調子を崩すこと無く、いつも通りに過ごせたようです。
調子は良いようですが、調子の安定を目的に漢方薬は同じ量でお出ししました。

 

6ヶ月後
今回は再び生理1週間前から身体が辛かったようです。
ただその前から花粉症の時期になった影響で副鼻腔炎を起こしてしまい、鼻が詰まり頭が重く、咳も出て、体調自体がとても悪いとの事です。
pmsというよりは副鼻腔の炎症が倦怠感の原因のようです。
補血作用と清熱作用を目的とした漢方薬に変更しました。

 

7ヶ月後
漢方薬を変更して3~4日で頭がすっきりして、鼻詰まりや咳も落ち着いたようです。
生理前にも調子を崩す事はありませんでした。

 

8ヶ月後
漢方薬の量を2/3に減らしましたが調子の良い状態が続いているため、漢方薬の服用を終了としました。

 

pmsや生理痛など生理が関係する症状では、生理中は身体を冷やさないように気を付け、過度の運動や根を詰めた作業、目を酷使せずに出来るだけゆっくりと過ごす事が大切です。

 

この方の漢方薬代金 1日あたり550円(税別)((体質、症状により代金は異なります)