〇10代・女性
1年半前から残尿感と頻尿が激しくなりました。
調子が悪いと10分持たず、調子が良くても1時間するとトイレに行きたくなるようです。また排尿後もすっきりとせず残尿感も強く感じるようです。
最初の病院では心因性膀胱炎と言われましたが、その後違う泌尿器科で間質性膀胱炎と診断を受け、膀胱拡張術も受けたようです。
しかし依然として頻尿、残尿感が続くため漢方薬の相談に来店されました。
すぐにトイレに行けない状況や緊張するとトイレが近くなるなど、精神的な部分の影響もみられます。また3カ月程前から生理も不順になっているようです。
症状の出方や糸練功の反応から、残尿感の改善を目的に利水作用のある漢方薬をお出ししました。
漢方薬の服用を始めて2週間後
服用を始めて最初の3日程は残尿感が軽減して、トイレの間隔も1時間程空いたようです。
しかしその後は再び頻尿が強くなり、10分程で行きたくなる事が増えてしまいました。
漢方薬を気持ちを落ち着ける作用のあるものに変更しました。
3か月後
その後も2週間毎に合っていると思われる漢方薬に変更しましたが、20分～60分ぐらいでトイレに行きたくなる事は変わりません。
残尿感には少しですが軽減がみられるようです。生理も1カ月に2回来る事が多く安定していません。
漢方薬を心身の緊張を緩め、自律神経のバランスを整える事を目的としたものに変更しました。
4カ月後
1週間程前から60分ぐらい空くことが増えてきました。
生理も予定通りにきたようで、これ以降は規則正しく来るようになりました。
11カ月後
調子が良いと2時間ぐらいトイレの間隔が空く事も出てきました。
残尿感はあまり感じないようです。
生理前後になると頻尿に悪化傾向がみられるようです。
漢方薬を女性ホルモンを意識したものに変更しました。
13カ月後
だいたい2時間程度は大丈夫になりました。
生理の影響も殆ど気にならないようです。
15カ月後
3時間ぐらい空く事が多くなり、尿意が気になる事は殆ど無くなったようです。
その後も調子の良い状態が続いたため、膀胱に対する漢方薬の服用回数を1日1回に減らしました。
少量の漢方薬の服用を半年程続け、調子が安定しているため漢方薬を終了する事が出来ました。
この方の漢方薬代金 1日あたり400～500円（税別）（体質、症状により代金は異なります）
