1ヶ月程前から就寝時などに手足の痺れを感じ出し、10日前から動悸が1日中続くようになってしまいました。
動悸も就寝時が特に気になり、そのために睡眠状態も悪化してしまっています。痺れに対してはMRIで調べましたが、脳や頚椎には異常が無かったとの事です。

漢方的な見立てや糸練功から、自律神経の乱れや精神的ストレスによって症状が出ていると判断して、少陽病の実証に対して使われる漢方薬をお出ししました。
この証の方は、症状が悪化すると手足の冷えが酷くなったり、うつ傾向が出てしまう事もあります。

また動悸に対しては、気の上衝を改善する漢方薬で改善する事が多いです。

改善の出足は遅かったですが、3ヶ月程服用を続けると動悸、痺れの症状に改善が見られ、今までに比べてあまり気にならなくなってきました。
服用開始から半年程すると、たまに気になる事があるものの日常生活には殆ど影響が出ないようになってきました。
服用開始1年程で症状は完全に消失しましたが、体調維持も兼ねて漢方薬の服用を続けています。

途中で諸事情で半年程漢方薬の服用を中断して、その間に色々とストレスが掛かる事があり症状がぶり返してしまった事がありましたが、その際は漢方薬の服用を再開して3ヶ月弱で、痺れや動悸は少しも起こらなくなりました。

漢方薬を一定期間服用をしてある程度体質改善を進めていると、生活環境やストレス、食生活などの原因から症状が再発してしまった時も、早く改善するケースが多くあります。

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