パニック障害、生理中の不安感

40代・女性

 

2年程前から、強い不安感や動悸、喉の詰まり、肩背部の強張りなどに悩まされるようになりました。
特に生理中から生理後にかけて、症状が悪化するようです。

 

調子が悪い時は、物事を悪い方にばかり考えてしまい、尚更気持ちが落ち込んでしまいます。
病院を受診したところ「パニック障害」との診断を受けています。

 

生理中から生理後にかけて調子を崩す場合は、東洋医学では血虚という病態が関係している事が多いです。

 

症状の出方や糸練功の反応から、自律神経を整え血虚を補う事を目的に、2種類の漢方薬と1種類の補助剤をお出ししました。

 

また生理中は出来るだけ身体に負担をかけない事や、夜更かしや目の使い過ぎは控えるように伝えました。

 

漢方薬の服用を始めると、最初の半年間は生理中から生理後にかけての期間も調子が良い月と、調子が悪くなる月が交互にくるようになりました。

 

その後の半年間は、比較的安定した状態が続きました。
不安感や身体の強張りが出る事もありましたが、漢方薬を飲み始める前に比べると症状は軽く、短い日数で落ち着くようです。

 

このまま症状も安定していくかと思われましたが、1年後に再び調子が悪い月が続いてしまいました。
仕事が忙しくなった事なども影響しているようです。

 

何度か漢方薬の見直しを行い、2ヵ月程で再び調子が安定するようになりました。

 

その後はそのまま同じ漢方薬を続けて頂いていますが、殆ど症状が出ない状態が1年近く続いています。
現在は漢方薬を飲む回数を減らしており、この調子でいくともうすぐ漢方薬の服用も終了出来そうです。

 

時間はかかりましたが、毎日欠かさず漢方薬を服用して、養生法もきちんと守って頂いた事もあり、安定した状態が続いています。