ハンナ型間質性膀胱炎の痛みの改善(70代女性)

〇70代・女性

 

5年程前から頻尿、排尿痛、膀胱の痛みで抗生物質の服用を繰り返しており、違う泌尿器科に変えたところハンナ型間質性膀胱炎と診断されました。
膀胱拡張術を受けましたが痛みなどに変化は無く、ジムソ療法をして少し痛みが和らいだようですが、2カ月程で元に戻ってしまったようです。

 

また1カ月ごとに尿白血球値が高くなり、痛みもさらに強くなり、抗生物質を1週間服用するという事を繰り返しています。
調子が悪いと身体を動かすだけでも強い痛みが起こり、外出もままならないため漢方薬を試してみようと思われたようです。

 

鎮痛剤を服用していますが効果は無く、八味地黄丸という漢方薬を3カ月程服用していますが効き目は感じないようです。

 

糸練功の反応と症状の出方から、慢性炎症と瘀血(古血の停滞)の改善を目的に2種類の漢方薬と清熱解毒作用のある1種類の生薬エキスを組み合わせてお出ししました。

 

漢方薬の服用を始めて1か月後
痛みが少し和らいだかな?と思う日も少しあるようですが、大きな変化は感じられ無いようです。

やはり1カ月周期の細菌感染によるものと思われる白血球数の増加、膀胱炎の症状が出て1週間抗生物質を服用しました。

 

2カ月後
尿が溜まった際や排尿後の痛みは続いていますが、今までに比べて痛みの強さが少し和らいでいるようです。

 

3カ月後
畜尿時や排尿後の痛み、身体を動かした際の痛みに軽減がみられ、あきらかに調子が良くなっているようです。
排尿痛もありますが以前より軽くなっています。先月、今月は1カ月周期の膀胱炎症状は起きませんでした。

 

4カ月後
歩行もままならぬ痛みから解放され、車の運転の際の痛みも無くなり、遠出も出来るようになったようです。
この3カ月は毎月繰り返してきた尿白血球値の増大が無く、抗生物質の服用もしていません。

 

畜尿時や排尿後の痛みは殆ど無くなり、身体を動かす際に痛むことも無くなりました。
現在は排尿の際のヒリヒリとした軽度の痛みが残るだけとなりました。
頻尿は続いていますが、1回の尿量が多くなり、排尿間隔も今までより空くようになりました。

 

7カ月後
軽度のヒリヒリした排尿痛のみ続いていますが、それ以外の痛みは無いようです。
調子が良いためここ2カ月は、1か月分の漢方薬を2カ月かけての服用ペースになっています。
今の状態には不要と思われる漢方薬を無くして、1種類の漢方薬と生薬エキスのみに減薬しました。

 

8カ月後
ヒリヒリした排尿痛も殆ど気にならなくなりました。

 

9カ月後
排尿痛も含めて痛みの無い状態が続いています。
尿検査でも初めてすべての数値が基準値以内に落ち着いていたようです。
調子の良い状態が続いており、糸練功の反応も安定しているため、食養生を改めてお伝えして漢方薬の服用を終了する事が出来ました。

 

この方の漢方薬代金 1日あたり700円(税別)(体質、症状により代金は異なります)

 

間質性膀胱炎は適切な漢方薬の服用で改善出来る事があります。
間質性膀胱炎について詳しくはこちらをご覧下さい。