1~2カ月前から胃痛や胃の不快感、食欲の低下、便秘が続いているため漢方薬のご相談がありました。
病院では逆流性食道炎の所見があるといわれたようです。
胃酸の分泌を抑える薬や胃の働きを良くする薬を服用していますが効果は感じられ無いようです。
また六君子湯という漢方薬も服用しています。
体質的な傾向や症状の出方、糸練功の反応から、季肋部の緊張を緩め、余分な熱を清する作用のある漢方薬と気滞(気の流れの停滞)を改善する作用のある漢方薬をお出ししました。
糸練功の反応ではみぞおち~胸脇部にかけて緊張があり、それが胃痛や不快感、胃の働きの低下の一因になっているようです。また胆のうに反応があるため、胆汁の分泌にも問題があるように思われます。
養生法として、胃の調子が落ち着くまでは脂っこい食べ物は出来るだけ控えるようお伝えしました。
漢方薬の服用を始めて15日後
まだ少し胃腸に違和感を感じる日もあるようですが、漢方薬の服用を始める前に比べるとかなり調子が良いようです。
1カ月後
胃腸の調子はすっかり調子を崩す前に戻ったようです。
再発防止目的に漢方薬の分量を減らしたものを30日分お出しして終了としました。
長期に渡る症状では無く1~2カ月前からの不調という事と、体質的に胃腸が弱い訳では無い事もあり、短期間で調子が戻ったようです。
お出しした漢方薬で順調な改善がみられた事からも、この方の胃腸の不調は消化管に余分なエネルギーや熱が停滞して排出出来ない事で起こっていたと考えられます。東洋医学的には実(エネルギーの渋滞)による不調です。
ご相談頂くまで服用していた六君子湯は、エネルギーを補う作用をベースとした漢方薬です。東洋医学的には虚を補う漢方薬です。
六君子湯は気虚と痰飲(エネルギーの不足と水の問題)が絡む不調にはとても良く効く事がありますが、実の状態(エネルギーの過剰、渋滞)に用いるとかえって症状を拗らせる可能性があります。
もしかすると2カ月近く不調が続いていた一因には、よかれと思って六君子湯を服用していた事も影響していたのかもしれません。
漢方薬は西洋医学的な意味での副作用のリスクは極めて低いですが、当然の事ですが身体の状態に合ったものを服用しないとかえって調子を崩す事に繋がります。
この方の漢方薬代金 1日あたり600円(税別)(体質、症状により代金は異なります)




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