20歳の頃から偏頭痛で苦しんでいる女性から相談を受けました。
今までは3か月に1回ぐらいの頻度だった頭痛が、2週間前ぐらいから毎日起こるようになってしまい、病院で出される薬や市販の頭痛薬では効果が無い為に大変お困りのご様子でした。
眼瞼結膜は白く、舌の状態は湿潤しており舌苔も無いため、東洋医学でいう陰証であり冷えがあるようです。
胃を中心に身体の内側を温める漢方薬と補助剤をお出ししました。
また食養生として、身体を冷やす苦い物やアクの強い物、冷たい物は控えるようにお伝えしました。
漢方服用15日で偏頭痛が起きなくなり、1ヶ月服用して来局しなくなりました。
1年程経った頃に、今度は咳が止まらなくなってしまったと相談に来られましたが、偏頭痛はその後落ち着いているようです。
罹患期間が長く慢性病の為、症状が治まっても途中で止めると再発の可能性が高くなりますが、彼女の場合は今のところ落ち着いているようです。
咳に対して気管支炎に使われる事の多い漢方薬をお出しすると、間も無く咳き込む事も無くなりました。