湿疹による痒みと花粉症

〇30代・女性

 

去年(令和3年)の1月末に湿疹のご相談に来店されました。

 

前年の夏に汗疹が出来てから、背中や胸の下、肘の内側や指の間に湿疹が出来るようになってしまったようです。元々体質的に湿疹が出来やすいそうです。

 

最初はステロイド軟膏を塗っていましたが止めるとすぐぶり返すため、現在は紫雲膏と非ステロイド系の塗り薬を使っています。しかしなかなか改善されないようです。
指の間には水泡も出来ており汗疱のように思われました。

 

症状の出方や糸練功の反応から清熱作用のある漢方薬と利水作用のある漢方薬を組み合わせてお出ししました。

 

漢方薬を飲み始めて2週間後
指の間に水泡は出来ますが、痒みは少なくなってきたようです。
ただ胸の下や背中の痒みにはまだ変化はありません。痒みで夜中に目が覚める事も頻繁にあるようです。

 

背中の湿疹はちょうど肝臓の裏側にあり、指の湿疹とはタイプが違うようです。
清熱作用のある漢方薬の量を増やして、毎晩飲んでいるお酒を減らすようにお伝えしました。

 

服用を始めて1カ月後
指の間の湿疹はだいぶ良くなってきました。
背中の痒みも少し減って、湿疹の色も薄くなってきました。

 

服用を始めて1カ月半後
夜中に背中の痒みで目が覚める事は無くなりました。
指の間も少し小さな水泡が出来る事もありますが、痒みは気にならないようです。

 

服用を始めて2カ月後
背中や胸の下の痒みはたまにあるぐらいで殆ど気にならないようです。

 

服用を始めて2カ月半後
背中も含めて身体の痒みが気になる事は無くなりました。
調子が良いためご本人の希望もあり、もう3週間分の漢方薬をお出しして服用の終了としました。

 

また漢方薬を服用していた1月末から4月にかけての間、毎年花粉症でとても煩わされるはずが、殆ど症状が無くとても楽に過ごせたとの事です。
皮膚症状の改善を目的とした漢方薬が花粉症にもとても良く効いてくれたようでした。

 

この方の漢方薬代金 1日あたり500円(税別)(体質・症状により代金は異なります)