自律神経失調症と漢方薬

自律神経のバランスを漢方薬で整えましょう。

病院の検査では異常が見付からないにも関わらず、心身の不調が続く。
このような症状は、自律神経のバランスの乱れが原因となっていることがあります。

 

はっきりとした原因が分からないため、有効な治療を受けることができずに、症状が長引いてしまうことも少なくありません。また原因がはっきりしないことで、周囲の理解をなかなか得られないということもあるようです。

 

東洋医学では、古くから自律神経のバランスの乱れが原因で起きるさまざまな症状に取り組んできた歴史があります。松阪漢方堂で一番多いご相談が、自律神経の乱れに関する症状です。
体質や東洋医学での原因部分に合った漢方薬の服用を続けることで、少しずつ自律神経のバランスが整い、お悩みの症状が改善していくことを多く経験しています。

 

ストレス社会と呼ばれるような社会環境や、生活習慣の乱れ、スマートフォンの普及などが原因で、自律神経失調症でお悩みの方は増加傾向にあると言われています。

 

自律神経の乱れによる不調は、漢方薬がもっとも得意とする分野の一つです。
漢方薬を飲み始めると、1〜2週間ほどで変化を感じる方もいれば、効果を実感できるまで3ヶ月ほどかかる方もいます。

 

適切な漢方薬をきちんと服用して、出来る範囲で生活習慣を見直していただくことで、多くの方のつらい症状が緩和、改善されて、日常生活での支障が無くなることを経験しています。

 

大切なのは、東洋医学で考える原因部分(寒熱、気血水の偏在)に適した漢方薬を服用することです。誰にでも効く万能な漢方薬というのはありません。

当店では糸練功(しれんこう 筋力反射テスト)という特殊な技術を用いて、より病態に適した漢方薬をご提案出来るように取り組んでいます。

自律神経失調症の症例

【症例1】20代・女性 パニック障害

2カ月程前から、動悸や不安感、息苦しさ、喉の詰まり、手足のしびれが起きるようになったため、漢方薬のご相談に来店されました。起床時や車の運転、人混みなどで、特に症状が強く現れます。
睡眠も浅くなり、夜中に何度も目が覚めるようになってしまいました。

 

病院では「パニック障害」と診断を受けて、頓服としてレキソタンを処方されています。

 

体質的な傾向や症状の出方、糸練功の反応から、気の巡りを良くする作用のある2種類の漢方薬を組み合わせてお出ししました。

漢方薬を飲み始めると2カ月後には、動悸や手足のしびれは起きる事が無くなり、夜もぐっすり眠れるようになりました。不安感や緊張感もだいぶ起こりにくくなってきました。
3カ月後には、息苦しさや喉の詰まりも消失して、レキソタンを服用する必要も無くなりました。

 

この方の漢方薬代金 1日あたり600円(税別)

 

【症例2】70代・女性 うつ症状

2カ月程前から、気持ちが落ち込み、気力が出なくなったとご相談がありました。

 

今までは苦にならなかった家事もやる気が起きないようです。
ため息をついたり、椅子に座ってぼーっとする時間が増え、「老人性うつ病」ではないかと心配をされていました。

 

うつ症状に対して、気の巡りを良くする作用のある漢方薬をお出ししたところ、症状が出だしてからそれほど期間が経っていないこともあってか、漢方薬を飲み始めて1週間ぐらいで改善が見られました。

 

気持ちの落ち込みが薄れて、身体を動かす気力が出てきたようです。変な倦怠感も無くなり、以前のように家事ができるようになり、気持ちも明るくなったと喜んでいただきました。

 

漢方薬代金 1日あたり400円(税別)

 

【症例3】40代・女性 ストレスによる不調 

1年程前から、不安感、動悸、めまい、喉の詰まりなどの症状が現れるようになりました。
職場の部署が変わるなどして、強いストレスを感じることが多かったご様子です。
病院の薬を飲むのは抵抗があるとのことで、病院受診はしていませんが、症状的にはパニック障害のように思われます。

 

漢方薬を飲み始めて2週間ぐらいすると、少し調子の良さを感じたご様子でした。
その後は一進一退はありましたが、少しずつ改善が進み、1年後には上記症状が起きることは無くなりました。その後しばらく再発予防のために服用を続けて頂き、自律神経に対する漢方薬を終了しました。

 

この方の漢方薬代金 1日あたり500円(税別)

 

【症例4】30代・女性 不安神経症

二十歳ぐらいから心身の不調に悩まされてきましたが、最近悪化傾向にあるとのことで漢方相談に来店されました。以前病院を受診した際には、不安神経症と診断されたようです。

 

特に寝る前に不安感や動悸、マイナス思考が起こってしまうご様子です。
症状の軽減を感じるまでに2カ月近くかかりましたが、その後は多少の波はあるものの比較的順調に改善が進みました。
服用開始から1年後には眠る前の不安感や動悸は消失して、調子の良い状態が続いたため段階的に服用量を減らし、漢方薬を終了する事ができました。

 

この方の漢方薬代金 1日あたり700円(税別)

 

【症例5】30代・女性 産後の不調

2カ月前に出産をされましたが、1ヵ月前から心身の調子を崩されたため漢方薬のご相談に来店されました。

 

頭がふわふわしたり、急に血の気がひく、気分が悪くなるなどの症状があります。
気持ちの落ち込みやイライラ、手足のしびれなども起こります。

 

出産後の急激なホルモンバランスの変動による自律神経症状と考えて、自律神経のバランスを整える漢方薬をお出ししました。また産後の体力回復のために、牡蠣肉エキスも併用していただきました。服用後2週間で、少し頭がふらつく以外の症状は消失しました。1カ月後には、頭のふらつきもほとんど気にならなくなったようです。

 

漢方薬代金 1日あたり750円(税別)

 

【症例6】40代・女性 運転中の不安感

10年程前、高速道路の運転中に突然、動悸や息苦しさ、不安感におそわれました。
それ以来、運転時に時々不安やめまい、動悸などが起きるようになりました。

 

高速道路や知らない道を運転するのが、特に不安とのことです。

 

漢方薬を飲み始めると、少しずつ運転中も落ち着いていられるようになってきました。服用開始から5カ月後には、以前のように運転中に怖さを感じることがなくなってきました。
7カ月後には知らない道を運転しても、大丈夫になりました。運転に自信がついたとのことで、漢方治療も終了することができました。

 

漢方薬代金 1日あたり600円(税別)

 

その他の自律神経失調症に対する症例はこちらをご覧ください。

自律神経失調症によって起きる症状

自律神経とは、心臓を動かしたり汗をかいたり、自分ではコントロールできずに自動的に働く神経のことです。「交感神経」「副交感神経」が絶妙なバランスを保つことで、さまざまな身体機能を調整しています。

しかし、ストレスや不規則な生活によってこのバランスが崩れると、心と身体の双方に多彩な症状が現れるようになります。

 

1. 身体に現れる主な症状(身体症状)

自律神経は全身の臓器をコントロールしているため、影響が出る場所も人それぞれです。病院の検査で「異常なし」と言われる痛みも、自律神経の乱れ(知覚神経の異常)が原因のケースが多くあります。

  • 循環器・呼吸器:動悸、息苦しさ、ほてり

  • 頭部・顔周り:頭痛や頭の違和感、めまい、耳鳴り

  • のど・口内:喉の詰まり(異物感)、舌や口内の違和感

  • 消化器・泌尿器:便秘・下痢、頻尿

  • 全身症状:全身の倦怠感(だるさ)、不眠、手足のしびれ、原因不明の痛み

 

2. 心に現れる主な症状(精神症状)

自律神経の乱れは、脳の興奮やリラックスの切り替えを妨げるため、メンタル面にも大きな影響を及ぼします。

  • イライラ、感情の起伏が激しくなる

  • 不安感、あせりを感じる

  • 気持ちの落ち込み、ゆううつ、やる気が出ないなど。

自律神経症状に対する漢方薬

基本的には、既存の1種類の漢方薬だけでは改善が難しいケースが多いと感じています。そのため当店では、2種類の漢方薬を組み合わせたり、漢方薬と補助剤を組み合わせたりすることで、一人ひとりに合わせた改善効果を高める取り組みを行っています。

 

  • 逍遥散(しょうようさん)

  • 加味逍遥散(かみしょうようさん)

  • 半夏厚朴湯(はんげこうぼくとう)

  • 苓桂朮甘湯(りょうけいじゅつかんとう)

  • 桂枝加竜骨牡蠣湯(けいしかりゅうこつぼきとう)

  • 柴胡加竜骨牡蠣湯(さいこかりゅうこつぼきとう)

  • 桃核承気湯(とうかくじょうきとう)

  • 柴胡桂枝乾姜湯(さいこけいしかんきょうとう)

  • 香蘇散(こうそさん)

  • 帰脾湯(きひとう)

  • 加味帰脾湯(かみきひとう)

  • 四逆散(しぎゃくさん)

  • 抑肝散(よくかんさん)

  • 釣藤散(ちょうとうさん)

・その他漢方薬や補助剤

一人ひとりの体質的な傾向や症状の出方などに合わせて、適切な漢方薬を服用することが大切です。

自律神経のバランスが乱れる主な原因

〇精神的なストレス
仕事や人間関係などによる過度の精神的なストレスは、自律神経が乱れる大きな原因となります。

 

〇生活習慣
夜更かしや夜勤などの生体リズムに合わない生活。
また偏った食生活による、慢性的なミネラル不足なども原因となります。
長時間のスマートフォンや携帯ゲームなど、過剰な脳の興奮を引き起こすもの。

 

〇女性ホルモンの影響
妊娠・出産や更年期など急激な女性ホルモンの変化は、自律神経の働きに影響を与えます。

 

〇性格的な傾向
感受性が豊かだったり、繊細な性格というのは決して悪いことではありませんが、時として精神的なストレスに過剰に反応してしまう事があります。

 

頚椎(けいつい)の歪み

頚椎を中心とした骨格の歪みが自律神経を圧迫する事で、様々な症状の原因となる事があります。

自律神経のバランスの乱れと関係の深い診断名

パニック障害
突然起こる激しい動悸やめまい、手足の痺れ、息苦しさなどの身体症状と強い不安感が起こる疾患です。パニック障害でお悩みの方が増えていると言われていますが、漢方薬で改善出来ることの多い疾患です。

 

心臓神経症
心臓には異常が無いにも関わらず、胸痛、 動悸、息切れ、呼吸困難などの症状が現れます。
心臓は、大腸、膀胱とならんで自律神経の影響を受けやすい臓器です。

 

不眠症
なかなか寝付けない、夜中に目が覚める、早朝に目が覚める、睡眠が浅く寝た気がしないなど。

 

起立性調節障害
自律神経のバランスが乱れることで、脳内血流の調節がうまくいかず、立ちくらみ、朝起きられない、倦怠感などの症状が現れます。頭を動かすとめまいがする症状は、自律神経バランスの影響を受けていることが多くあります。

 

過敏性腸症候群
大腸に異常が無いにも関わらず、下痢や便秘、腹痛、ガス過多による下腹部の張りなどの症状が起こる疾患のことです。食事内容が原因のケースもありますが、ストレスによる自律神経の乱れから起きていることも多いです。

 

頻尿・過活動膀胱
膀胱の不随意(自分の意志に反した)の収縮により、頻尿や尿意切迫感が起こる排尿障害です。
冷えや加齢による排尿に関する筋力の低下が原因のこともありますが、漢方薬で自律神経のバランスを整える事で改善するケースも多くあります。

 

強迫性障害
自分でもおかしいと分かっていても、自分の意思に反して嫌な考えを打ち消す事が出来ない。
分かっていても何度も同じ確認、行為を繰り返してしまう事で日常生活に支障が出てしまう病気のことです。例えば不潔に思えて過剰に手を洗う、戸締りを何度も確認せずにはいられないなどです。

 

喉の詰まり・咽喉頭異常感症
食道やのどに異常が無いにも関わらず、のどに異物感や詰まりを感じる疾患です。

 

舌痛症・口内異常感症
器質的な原因が無いにも関わらず、舌に痛みや乾燥、違和感を感じる疾患です。
舌痛症は、非常に痛みが強いにも関わらず、食事中は気にならないなどの特徴があります。

 

手掌汗・発汗異常
手掌や足の裏などの発汗は交感神経の支配領域です。
そのため自律神経バランスの影響を大きく受けます。
また首から上の過度の発汗も自律神経を整えることで改善するケースがあります。

 

産後うつ更年期障害
女性ホルモンの急激な変化で引き起こされると考えられています。
女性ホルモンの変化は、自律神経の働きに影響を与えます。
このような場合も自律神経を整えることで、産後うつや更年期障害に伴う症状が改善することが多いです。

 

〇心因性疼痛・心因性腰痛など
痛みの原因となる器質的な異常が無いにも関わらず、強い痛みが続きます。
痛みの場所が頻繁に移動したり、ストレスで明らかに増悪することもあります。

 

 

直接ご来店頂くのが一番望ましいのですが、「遠方にお住まいの方」や「体調不良などの事情でご来店が難しい方」にも対応しています。
まずは電話(0598-30-6525)かメールでご連絡下さい。