50代・女性
鼠蹊部(そけいぶ)、陰部を中心とした、下腹の痒みのご相談に来店されました。
2年前から痒みが起きるようになり、いくつかの病院を受診しましたがなかなか原因がはっきりしませんでした。
最後に受診した皮膚科では「乾癬」と「蕁麻疹」の疑いと診断を受け、漢方薬を処方されましたが痒みには改善が見られなかったようです。
半年ほど前から症状が悪化して、毎日痒みに悩まされています。
特に入浴や就寝時の身体が温まる時に痒みが増悪するため、夜中に痒みで目が覚める事も多いようです。
以前は痒い時のみに赤い点状のぶつぶつが出ていましたが、最近は硬くなってしまい常に出ています。
体質的な傾向や糸練功の反応から2種類の漢方薬を服用して頂く事にしました。また補助剤として緑翠仙という青汁製剤を併用して頂きました。
漢方薬の服用開始から1カ月後
漢方薬を飲み始めると、痒みが気にならない日が少し出てきました。
調子の良い日と今まで通りの痒みの強い日が、数日毎に繰り返すようです。
もともと乾燥肌ですが、全体的な皮膚の乾燥が気にならなくなってきたようです。少し漢方薬の組み合わせを調整しました。
2カ月後
痒みが気にならない日が増えてきました。
入浴時の痒みはまだありますが、就寝時に痒みで目が覚める事は無くなりました。日中も痒みを意識する事が殆ど無くなりました。
3カ月後
最初の2週間のうち、3日程入浴時に痒くなりましたが、この2週間は痒みは1度もありませんでした。
皮膚の状態も、若干硬さは残っていますが、以前のような硬いぶつぶつは無くなりました。
4ヶ月後
引き続き、入浴中も就寝中も痒みが気になる事はありませんでした。
本来ならばもう少し安定するまで続けて欲しいところでしたが、職場が変わるなどの事情もあり、痒みも消失しているため漢方治療の終了となりました。
長く続いていた原因不明の痒みでしたが、思いの他順調な改善が見られました。
この方の漢方薬代金 初診時 2種類の漢方薬 500円(税別) 緑翠泉 220円(税別)(体質・症状により代金は異なります)