今年の春先(7か月前ぐらい)から、急に顔にだけ赤み・痒みが強い湿疹が出るようになってしまったとのご相談を受けました。
皮膚科で処方されたステロイド軟膏を塗ると、一時的には落ち着きますがすぐに戻ってしまうとの事です。
顔にだけ湿疹が出る事から糸練功でシャンプーや化粧品との相性を調べてみましたが、そこまで影響は感じられませんでした。
東洋医学でいうところの太陽病位に使う漢方薬をお出しして、1週間様子を見て頂いたところ痒みが少しだけ良い気がするとの事です。
服用1ヶ月で全体的に赤みは少し薄れてきましたが、痒みにはあまり変化がみられません。詳しくお調べしたところ、もう1つ皮膚に対する反応があるように感じた為、漢方薬を追加して2種
類飲んで頂く事にしました。あまり大きな変化は出ていませんでしたが、患者さんの判断でステロイド軟膏の使用を中止していたにも関わらず、初診時に比べて少しずつ状態は良くなっていましたので漢方薬の方向は間違っていないと感じていました。
服用5週目から改善を早めるためにツボへのお灸も加える事にしました。糸練功で湿疹に対応するツボを探したところ大腸経と呼ばれる経絡上に強い反応がありましたので、毎日ご自分でお灸をして貰う事にしました。
1週間後に来店された時には、だいぶ赤みが薄くなっており、ご本人もお灸をするようになってあきらかに調子が良いとの事です。
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漢方服用1ヶ月で赤みが少し落ち着いて お灸開始1週間後
きている状態
*写真は本人の了承を得て載せています。
一般的に湿疹の場合は、皮膚の再生サイクルが約1ヶ月かかる事と炎症→痒み→炎症の悪循環から改善に時間がかかる傾向にありますが、お灸を加える事でとても順調な改善をみせはじめたと考えられます。
この方の漢方薬代金 太陽病位の漢方薬 1日500円 乾燥型湿疹に対する漢方薬 1日300円(代金は症状・体質により異なります)
“顔にだけでる湿疹とお灸の著効(60代後半・女性)” への2件のフィードバック